小話の缶詰

その日の小話を書いてます。

甲冑の少女1

午後8時過ぎにそれを見かけた。会社から自宅のアパートに帰る途中で、甲冑がいた。それは微動だにせず、話す事もなく、ただ、ゴミ捨て場の横に立っていた。

次の朝には無くなった。しかし、夜になるとまた現れた。ゴミだと思っていたが、まさか業者が戻しに来るとは思えない。それは、夜になると現れるのだろうと思う。


「ゴミじゃねーのか」