小話の缶詰

その日の小話を書いてます。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

甲冑の少女1

午後8時過ぎにそれを見かけた。会社から自宅のアパートに帰る途中で、甲冑がいた。それは微動だにせず、話す事もなく、ただ、ゴミ捨て場の横に立っていた。次の朝には無くなった。しかし、夜になるとまた現れた。ゴミだと思っていたが、まさか業者が戻しに来…

意味のない事

愛がない信頼もない忠誠心もない尊敬もない楽しみもない見返りもない助け合いもない思いやりもない意味もないなんにもない

文字

文字文字は意思疎通を図る文字は後世に残す文字は書かれる文字は多種多様文字は読むもの文字は暖かい文字は冷たい文字は薬文字は刃文字は嘘文字は事実文字は私文字はあなた文字は寂しい文字は綺麗

負け犬

お前は負け犬だヒロシは、医者になったのに、カオリは富豪のお嫁に行ったのに、タカシは社長になったのに、お前は何をしているんだ名前も知らない会社で働き、休日は寝てばかりで色恋沙汰もなく、昇進の話もないじゃないか実家から出る事もしないし、今じゃ…

努力

努力することは良いことだ努力しろ努力したから今がある怠け者いつか損する努力すれば報われる努力しなければ報われない努力しようでも一番大切なのは、何のための努力なのか。何のための努力なのかを、知らずに努力することは、目的地を知らずに運転するよ…

生きるということ

生きるということは、どういうこと?生きるということは、死ぬということ。死ぬということまで生きるということ。死ぬまでの過程。死ぬまでの道程。死んでからの備え。だから、どう死ぬか、どう生きて死ぬかを、考えて生きねばならない。そこに他者は関係な…

終わりがない

終わりがない全てに終わりがない仕事も、友達も、恋人も、家族も、優しさも、厳しさも、悲しみも、苦しみも、全てに終わりがないのに、終わる時は、終わらせるときは、あっけない

寒い

寒いと思って人肌恋しくなってあいつに会いたいでも、それは私のエゴで私はあいつの邪魔をしたくないだから、今日も寒いまま

王様の話

王様がいたその王様は、自分が国も、金も、国民も、物も、全て支配したかった家臣がいたその家臣は、自分の国を良くしたかった王様がやる政治よりもより良いやり方を提案したが却下された家臣は悲しくなった執事がいた王様の言うことを下々に伝え、動かした…

見たことないものが見たくて

死にたくない何故、死にたくないのまだ見てないものが見たいからまだ経験してないことを経験したいからまだ会ってない人と会いたいから死にたくない

犯罪を犯すとしたら

犯罪を犯すとしたらどんな時だろう理解できない理由で人を殺す人がいるニュースで見て戦々恐々とするもし理由があって犯罪を犯したら他人に理解されることはあるの

さめるとき

自分の頭に浮かんだことを、文字にしていくポエムのようで冷める

生まれた時

生まれた時何を考えたいのだろう何も考えていないのかなそれとも何か叫んでたのかな

世界に絶望した時

世界に絶望したことがある何度あったか覚えていないでも、世界に絶望したことがあるそういう時はベッドに入った日が昇っても出ず、家族が来たら腹痛や頭痛を訴えて、寝ることにしてた世界に絶望したときは、きっとこのまま絶望し続けるんだろうと思っている…

不思議の国のアリスについて

現実逃避

命に嫌われている

死ぬ時の事を考える。真っ先に思い浮かぶのは、病院のベッドで親族に見守られて死んだ祖父の事だ。きっと自分もそんなふうに死ぬのだろうと、漠然と思っている。よくよく考えれば、自分がどんなふうに死ぬかなんて、死ぬその時まで分かり得ないのではないか…