小話の缶詰

その日の小話を書いてます。

王様の話

王様がいた


その王様は、自分が国も、金も、国民も、物も、全て支配したかった


家臣がいた


その家臣は、自分の国を良くしたかった

王様がやる政治よりもより良いやり方を提案したが却下された


家臣は悲しくなった


執事がいた


王様の言うことを下々に伝え、動かした

手となり足となり、王様の為に身を粉にして働いた


気づけば、周囲から恐れのこもった目を向けられていた


執事は悲しくなった